東京大学文科一類現役合格者の実力！

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東京大学文科一類に、
現役合格した者が、
駿台の選抜試験を、替え玉受験しました。

文科一類現役合格の実力とは、
どの程度のものだったのでしょうか。

ヌルハチが駿台に通っていた時に、
東京大学文科一類に、
現役で合格した同級生に、
駿台の選抜試験を、
代わりに受験してもらった人がいました。

予備校の選抜試験で替え玉受験。

こんなことをやっていた人がいたの。

そう思う人がいるかもしれませんが、
実際にいたんです。そういう人が。

駿台の選抜試験は、
合格するのがかなり難しいため、
たいていは東大の合格者が、
そのお勤めの仕事人に、
指名されていました。

東大の合格者でないと、
役に立たなかったのです。
受験者のレベルが高過ぎて。

東大に合格しても、
駿台の選抜で落ちてしまって、
仕事人の役目を果たせない人も、いました。

女優のD・Fさんは有名ですよ。
この便利屋稼業を利用した人として。
たしか週刊誌にも出ていましたね。

ヌルハチの時にもいたんですね。
こういうふとどき者が。

そして、この人物の存在によって、
東京大学文科一類の本当の実力が、
白日の下にさらされる結果となったのです。

この替え玉受験合格者は、
千葉県の、
Iという私立の進学校出身でした。

高校名はIとしましたが、
例のあの高校です。
千葉県では有名な。

この人物は、
ちょっとなよなよした感じの男で、
実力もないのに、
駿台の午前部に入学してしまったので、
駿台の校内模試では、
隣の女の子の答案を、
のぞき見していたようです。

ほとんど、
まともには解答できなかったからでしょう。
学力不足で。

ところでこの替え玉君、
座席がヌルハチ先輩の右の2番目、
つまり隣の隣だったわけですが、
このことは、
駿台では重要な意味を持っていました。

座席が成績順に指定されていたのです。

自分の右には,
選抜試験の成績が、
下の人が来るようになっていたので、
この替え玉君、というよりも、
東大文一現役合格した身代わりの男は、
実は、文一不合格のヌルハチよりも、
成績が悪かったということを、
意味していました。

文科一類合格者の方が、
不合格者よりも学力が下だった。

こんなことが本当にあったのです。

この事実を知った時に、
しみじみ思いました。
けっこういるんだろうな、
こういう文科一類合格者もと。

ヌルハチの場合は、
英語、国語と社会二科目で、
点を稼いでいたので、
英国数の三科目での選抜試験は、
不利でした。

世界史や日本史で、
数学の穴埋めをできなかったためです。

はっきりいって、
ヌルハチの数学の学力は、
東京大学を受験するレベルには、
ありませんでしたからね。

どうしようもない数学で受験したヌルハチに、負けていたなんて。

この東大文一合格者の学力も、
それほどのものではなかったわけです。

これは、あくまでも、
たった一人の合格者の例ですから、
文一合格者の全体を論評することは、
できません。

ただ、この程度の人物も、
合格者のなかには含まれていたことも、
事実なのです。

ちなみに、この替え玉君、
六月頃には来なくなっていたね。

妙によく覚えているんだよね、
この人。
どういうわけか、知らないけど。

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