風は海から |
英語の試験で大きな比重を占めるのが、 長文問題です。 分量も多く、配点も高いため、 長文勉強を要領よくこなすことが、 試験突破のためには必須となります。 ある程度以上のレベルの英文を、 すばやく読むためには、 かなりの量の語彙力、文法的知識、 英語以外の分野での幅広い知識などが求められます。 言い換えれば、 長文問題では英語の総合力が問われます。 英語勉強における最終段階と言ってもいいでしょう。 速攻で対応するのは難しいところもありますが、 時間的に制約のある受験生にとって、 現実的かつ効率的な勉強法が必要とされます。 試験における配点も高く、難易度も高いため、 ここで得点の差が出ます。 どのように対策するのがベストかと言えば、 以下の2点に注意した勉強法を実行するのが、 最速かつ最強の対応となります。 勉強法のポイントは、 @必須英単語英熟語を覚える Aレベル別問題集で分量の多い英文に慣れる この2点です。 以下で簡単に説明を加えます。 @ 基本となる英単語・英熟語を勉強する A 参考書・問題集などを利用して長文に慣れる この二つのことをくり返すことで、 克服の道筋が確実に見えてきます。 逆に言うと、 @の英単語・英熟語ををマスターした上で、 Aの実戦練習で長文に慣れる。 この2つの過程をふまないと、 時間だけ費やして得るものは少なし、 という結果になる可能性が大なのです。 英語の得意な人とそうでない人との差がはっきりと出るのがこの問題だ。 得意な人は得点を上積みできるが、 そうでない人は、まったく点をとれないこともある。 勉強法の良し悪しが大きく得点に関係してくるので、 このやり方で問題の核心をつかんでください。 試験の対処法としては、 基本的には英文読解のページで解説した方法で、問題を解いていけばいいわけですが、 問題文自体の量もかなり増えてきます。 勉強法としては、 より一層の速読(Rapid reading)と大意要約(Summing up)のスキルが必要となります。 そこで、 速読能力を鍛えるには、 どうするのがいいのかという事になるわけですが、 最初に述べた方法で、 徐々に慣らしていくしかありません。 ◎英語長文の解き方 問題文にざっと目を通し、 何について述べられているのか、 つまり主題は何かを把握する。 何について書かれたもなのかがわかれば、 半分できたようなものだ。 英語長文問題とはそういうものです。 そして、 この主題を把握する際に決定的な力を持つのが、 「キーワード(Key word)を問題文の中から見つける」 という作業だ。 このキーワード(Key word)は、 最初の文あるいは二番目の文の中にあることが多い。 人間、何か言いたいことがある時は、 最初のほうで言うのが普通ですからね。 当然のことながら、 このキーワード(Key word)は名詞であることが、大半です。 形容詞や副詞では、 表題(タイトル)にはならないです、普通は。 だから、 キーワード(Key word)をさがす時は、 名詞中心にひろい読みをするんです。 これを速読でね。 だから、ある程度の英語力がないと、 この問題に対する対応は、 難しいといったわけです。 英文を、 いちいち頭の中で、 日本語に訳しながら読んでいるようでは、 速読にならないし、時間がかかってしまう。 こんな勉強法をしていたのでは、 いつまでたっても英文速読に対応できるようには、 ならない。 英文を英文のままですばやく読むのを、 英文速読というんですよ。 だから、 これにはある程度の英語力と訓練が必要だと、 いったんです。 しつこいようですが、 このことができないと、 いつまでたっても成績は上がらなです。 成績のいい人というのは、 もうこの段階にいっている人です。 だから、点数も成績もよくなっている。 このことだけは間違いない。 以上のことを踏まえたうえで、 大意要約等の設問に答えるのです。 ◎特に注意すべきこと なお、これは、 英語のあまり得意でない人にいえることですが、 長文を難解なものにしている要素に、 複雑な修飾関係と関係代名詞の省略があります。 つまり、問題となる部分が、 何を修飾しているのかがわからないために、 英文の意味を的確に理解できなかったり、 また、関係代名詞の省略に気がつかないために、 構文解析がまったくできない、 ということが多々あるのです。 このことは、 先行詞がなんであるかを見きわめる必要とともに、 問題解決のためには必須のことがらですので、 長文勉強法のページではありますが、 この場を借りて、つけ加えておきます。 関係代名詞も含めて、 関係詞の理解ができていないと、 読解問題の対応はきわめて厳しいものになります。 関係詞関連の文法事項については、 特に念入りに学習しておくようにしましょう。 また、長文を困難なものにしている、 もう一つの要素が、 英文のなかの複雑な修飾関係です。 つまり、どの部分がどこを修飾しているのかが、 いくら考えてもさっぱり分からないというのでは、 英文解釈どころではないのです。 この修飾の問題は非常に重要ですので、 少し解説しておきます。 基本的かつ最重要なものだけの話になりますが、 よく理解しておきましょう。 修飾をやっかいなものにしているのは、 名詞句・形容詞句・副詞句の3つの句の存在 です。 これがあるために、 英文の構造がわかりにくくなります。 英文の基本は5文型です。 どんなに複雑な英文も、 必ずこの5つの型のどれかに属します。 ですから、英文読解の時にも、 まっ先に、 この構文解析をしなければならないわけですが、 ここで行く手を阻むのが、 この3つの修飾句ということになります。 つまり、この3つ修飾句は、 英文を必要以上にややっこしく見せてしまう、 いわば悪玉のような存在なのです。 こういった、 いわば尾ひれのような付け足しの語句に惑わされることなく、 どの文型の文かを瞬時に判別できるか否かが、 長文解読の鍵を握るということを、 あらためて強く認識しておきましょう。 とにかく、 名詞句とか形容詞句、副詞句といった名称や、 その働きと用例については、 英文法の参考書などで徹底的に勉強しておいてください。 なぜなら、 修飾とか先行詞、関係代名詞の問題などは、 最終的には、 文法の力を借りて解決するべきものだからです。 そして、このことは、 伊藤和夫先生が常々おっしゃっていたことでもあります。 耳にたこができるレベルの強調度合いでしたね、 この点については。 最後に、勉強には、 参考書や問題集が重要なものになりますが、 Aの段階での参考書や問題集としては、 以下のものが推奨できます。 ⇒厳選長文参考書と問題集 参考書や問題集に関しては、 いきなり難易度の高いものに手を出しても歯が立たないので、 順次参考書のレベルを上げて勉強するのが攻略の近道になります。 いきなりハイレベルのものに手を出しても、 すぐに投げ出すか、 わからないことをいちいち調べるのに手間取って、 結局は時間のむだになります。 こういった、 時間の浪費につながる勉強法は、 最初から避ける方が賢明です。 参考書や問題集は、 最低でも3回程度の反復学習による勉強が必要だ。 2回目以降は楽にできるようになってくる。 英文に慣れてくるから。 1回でものにできるような人は、 そうそういるものではないです。 この世の中には。 何回やるべきかは、 人によって違うので、 自分で納得できるまでやるべきだ。 ひとはひと。私は私。 何周やるかは、その人の自由です。 それが、自由主義社会の特権です。 要は、最終的にできるようになっていれば、 それでいいということです。 ◎勉強の具体例 実際に勉強する際の参考として、 攻略の処方箋とでも呼ぶべき、 具体例を掲げておきます。 自分なりにアレンジして実行すれば、 「長文何するものぞ」レベルにまで行けるでしょう。 ただし、あくまでも忠実に実行すればの話で、 中途半端な実践では、 思うようには実力はつきません。 このことだけは、心にとどめておきましょう。 @中学レベルの単語を完成する 英文解釈の基礎は単語力です。 中学レベルの英単語撃破は必須事項です。 ここで1500語〜1800語の単語を覚えます。 A中学レベルの長文に慣れる いきなり大学入試レベルの英文では荷が重いので、 超基礎レベルの長文で基礎を学ぶ。 この時には、同時に文法事項も理解すること。 英文の構造把握には文法知識は必須です。 B基礎レベルの大学入試長文を学ぶ この段階から、大学入試レベルの長文対策になります。 語彙と構文に注意して勉強を進めることが重要。 基礎レベル〜中級レベル達成を目指します。 C中級レベル長文を克服する 得意・不得意はこの段階でほぼ決まります。 いわば長文の天王山ともいえるものです。 この段階での学習がその後の明暗を分けるので、多少時間をかけても、 ていねいに、くり返しやる必要がある、 と考えてください。 D最高レベル長文を完成する 入試レベル英語では最高峰の無敵レベルをめざします。 一部大学入試レベルを超えるものもありますが、 消化できれば、 文字通り得点源としての長文となるでしょう。 下記のような英語も読解の時には役に立つ。 Unrequited love (報われない愛、片思い) Who wears the pants in your house? (君の家では 誰が実権を握っているのか) You have brought it on yourself. (自業自得だ) 先に掲げたものと一部重複しますが、 参考のために「勉強の花道」のページを紹介しておきます。 数がやたら多いですが、自分向きのものを見つけて取り組んでください。 英語長文を制する者は英語を制す! 他の人より高得点をめざすなら、 行きつくところは長文問題。 最終兵器といってもいいね、 英語では。 これを克服しないことには、 試験では勝者にはなれません。 長文問題の配点と重要性 配点が高いから、 重要性も非常に高い。 長文は時間配分に注意です! 得意な人は、この点でもぬかりはない。 解答の際の時間配分も非常に巧み。 長文勉強と英文速読 長文と速読は、 いわばワンセットのもの。 この両方を克服しないと、 最高レベルには到達できない。 長文大好き人間へのプロセス 長文快速王への道しるべ 長文と英単語、どちらが先? 長文の語数と難易度の関係 関係代名詞がわかると長文が解ける 長文の必須ポイントのひとつです。 英英辞典の思わぬ効用 英文読解に役立つ英文多読と単語力 よくわかる英語長文! 入門英語長文問題精講 最強の超基礎英語長文! ハイパートレーニングレベル1 センターを超える英語長文! ハイパートレーニングレベル2 早慶も狙える英語長文! ハイパートレーニングレベル3 英語長文の救世主! やっておきたい英語長文300 胸を張れる英語長文! やっておきたい英語長文500 極める英語長文! やっておきたい英語長文700 英語長文の達人! やっておきたい英語長文1000 高嶺の花の英語長文! 英語長文問題精講 自信をつける英語長文! 英語長文レベル別問題集〈4〉 本気を出す英語長文! 英語長文レベル別問題集(5) 英語長文の真打登場! 英語長文レベル別問題集(6) ちなみに、私自身が選ぶとすれば、 「やっておきたい英語長文」を、 300から1000まで全部やります。 もちろん、 現在の自分の実力レベルから、 不必要と思われるものは除外して、 です。 |
必要な勉強時間は人により異なる 勉強に必要な自分なりの創意工夫! 緻密過ぎる学習計画は挫折する 英語脳の育成が成功につながる 単語読みの英語知らずでは困ります 山ほどたまっていた参考書の功罪 睡眠時間と成績に関係はあるか 集中できる連続学習時間はどのくらいか 学習スランプ時のショック療法 勉強は自分のためにするものです 「ゆとり教育」が失敗した本当の理由 葦編三絶はもう死語なのか 自分の将来への投資!それが勉強です 世界の強敵に立ち向かう学力 勉強は日々の積み重ねがものをいう 英和辞典の賢い使い方 ヌルハチの基本英文700選 高3英語力、中学生レベル報道に思う 英文読解と伊藤和夫 鈴木長十と英語教材「Choice」の思い出 英語不得意者が味わう悲哀と悲惨 英語大航海時代の幕開け 急がば回れを地で行く英語勉強のやり方 東大も視野に入るビジュアル英文解釈! 基礎ではない基礎英文問題精講 英語はどんとこいになる英文解釈教室 合格の花道 英語勉強法 英語学力テスト(文部科学省) ・英単語英熟語 ・英文読解 ・英語長文 ・英文法 ・英作文 ・究極リスニング ・特A受験英語 ・英会話 国語勉強法 ・現代文 ・古文 ・漢文 ・日本史 ・世界史 受験勉強法旅路編 ・教育的配慮 ・教師の心ない言葉 ・内申書 ・ガリ勉 ・K君のこと ・M君のこと ・予備校 ・大学 学歴社会と競争 成績不振からの現実逃避 受験勉強法技術編 ・模擬試験 ・通信教育 ・参考書の選び方 差をつける問題集の使い方 英語参考書 国語参考書 世界史参考書 日本史参考書 中学参考書 夏期受験勉強法 冬期受験勉強法 偏差値エリート ・東京大学 ・早稲田大学 ・慶應義塾大学 受験勉強法中学編 センター試験対策 中間期末試験対策 はじめての方へ 連絡メール プロフィール |
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