英語という科目はひとたび学力がつけば安定して高成績・高偏差値を維持できる。
そして英語の学力というものは、
優れた参考書や問題集を使って勉強するのが、
最も効率的に身につく。
参考書や問題集は、
学力の低い人ほど色々なものに手を出したくなるものですが、
これは間違いの元です。
学力の高い人が次元の高い参考書や問題集に手を広げるのはいいが、
いまだそこそこの学力しかない人は、
最初のうちは数をしぼって勉強する方がいい。
英語の参考書や問題集も、この考え方で選ぶべきである。
参考書は、
一冊を完全に仕上げることができれば、
かなりのところまで行く事ができる。
そこまでいけば、その後は展開が楽になり、
二冊目、三冊目と、スムーズに移行することが可能になる。
英語参考書は中身も大事だが、
ちゃんとやり通すことが重要。
そして参考書は何回かくり返し
反復学習することが必要となる。
特に英語参考書、国語参考書はしっかり学習をするように。
ちゃんと勉強すればできるようになるからね、
誰でも。
何しろ、自分の選んだ参考書は、
最後までやり通すことが大事だ。
1 英単語 英熟語参考書
DUO3.0(難易度5 推奨度5 Superb)(5段階評価)
DUO3.0は一つの例文で複数の重要語句が学べる。
いい例文とはこういう例文のことだ。
難易度が高いのが難点だが、
CDやiPodで徹底的に覚えれば効果抜群。
ちゃんと訳せるように意味を理解した上で覚えること。
もちろん綴りも完璧にかけるようにすること。
難しすぎるという人には
DUOセレクトを勧める。
DUO3.0を完璧にやれば英語で点が取れるようになる。
リスニングや英会話の訓練にもなる。
センター試験にも対応できる。
満点いけるな。
DUOは
英検やTOEICにもつながる。
TOEICは社会人になると必須。
完璧にできれば見返りは大きい。
それがDUOだ。
英単語英熟語教材、参考書としては、
最高レベルだ。
何しろ、この教材を使えるレベルの人には、
一点突破を強く推奨します。
DUOだけでも、早慶下位学部ならいけます。
ただし、完璧に仕上げないとだめです。
中途半端では、
効果は半減以下でしょう。
それが参考書の真実です。
どういった参考書でも。
英語はやっぱりDUOだね
システム英単語(難易度3.5 推奨度4)
覚え易さという点でよく工夫されているので、速習効果が期待できる参考書。
英語不得意病から脱出したい人にはもってこいのもので、
単語だけでもとにかく速く覚えたいという人向きだ。
どうしても速習にこだわる人は、
システムにこだわることだね。
文字通り、速習のエース格だから。
英単語速習のエース!
システム英単語
英単語ターゲット1900
(難易度3 推奨度3.5)
機械的に暗記することに抵抗感のない人向きの参考書。
一部不要と思える単語も混じるが、
全体としては”合格”の英語参考書。
無駄と思えるものも、
本当は無駄ではありません。
この言葉の持つ意味が、
そう遠くない先に、
よくわかるようになります。
英単語暗記の快速王!
英単語ターゲット1900
速読英単語入門編(難易度2 推奨度3.)
中学レベルから学べる速単シリーズの入門編。
必修編でも難しいと感じる人は、
この入門編から始めるのがいいでしょう。
参考書も、段階を踏んで進めるべきです。
速読英単語 必修編
(難易度2.5 推奨度3.5)
長文を読みながら英単語を覚えていく参考書。
英文を読みながらの学習になるので、
慣れるまではやや戸惑うかもしれない。
慣れてしまえば、あとは一気に加速できます。
速読英単語 上級編
(難易度5 推奨度4.5)
早慶・難関国公立レベルの参考書。
かなりのハイレベルで、
必修編の続編というわけではないので注意。
高校生ならば、
それ相当の覚悟を持って使用すべし。
途中放棄は厳禁です。
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
(難易度3 推奨度4.)
東大の名前が入っていますが、
特に東大受験に特化したものではありません。
ただし、語数も多く、
派生語や語形、語法、同意義語、反意義語、
さらには用法まで記述があるので、
かなりの時間をかけてやる必要があるものです。
2冊目の単熟語集として推奨できる参考書です。
大学入試 関正生の英語の発音・アクセント(難易度2.5 推奨度3.5.)
発音とアクセントは軽視されがちですが、
試験における重要度は高いものです。
ここでの失点は深手となります。
単語の発音やアクセントには、
一部例外もありますが、
例えば、「名前・動後」のようにルールがあります。
本書の学習によって、発音やアクセントの、
基本的な解法ルールをマスターすることができ、
実際の大学入試において、
大きな力となるでしょう。
ただし、音声が付いていないのが残念。
英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる(難易度2.5 推奨度4.)
英語は、正確に発音できないと、
相手に理解してもらえません。
また、正確に単語の発音ができないと、
その単語を聞き取れないという、
発音とリスニングの相関関係があります。
発音記号を眺めながら、
ひたすら発音練習をする。
こうした文字通り正統派の英語学習が、
多少時間はかかりますが、
実際には最も効果のあるやり方なのです。
英語口と英語耳。
この2つのものの構築に、
この参考書は大いに役立ちます。
2 英文読解参考書
英文解釈教室他伊藤和夫英語参考書
(難易度5 推奨度5)
伊藤先生のものはある意味爆弾で、
かなりの英語力がないと時間のむだになる。
駿台でもよく普通の受験生では知らない英語を試験に出された。
Tomorrow is another day.(明日は明日の風が吹く)ができませんでした。
周りの東大受験組が全員沈没でした。
逆に言うと、
伊藤先生のものがこなせれば大学は英語ならどこでも受かる。
伊藤先生の参考書に手を出すときはこのことに注意。
取扱注意!
その男、危険につき。
なつかしいな、伊藤先生のあの丸めがね。
頭光男と2人で光っていたな。
私はやりましたけどね、
「基本英文700選」と「英文法頻出問題演習」。
これでもかというほど。
700選なんて、すり切れてタコ糸でとじていた。
何でもそのくらいやらないと、ものにはできないな。
受験勉強とは反復学習の別名である。
新・基本英文700選
(難易度5 推奨度4.5)
この基本英文700選。
いまだに受験生の間で重きをなしているのには、
正直驚きました。
いいものは、時代を経てもいい。
それを実証している存在だね。
確かに英文自体が歴史を感じさせるが、
この英文をマスターできれば、
どんなに難解な英語でも、
構文把握に苦労することはなくなるだろう。
完璧にやるのは相当骨が折れるが、
達成した時のご褒美はとてつもなく大きい。
ただし、あくまでも上級者向きであって、
中途半端な気持ちで手を出すべきものではない。
ポレポレ英文読解プロセス50
(難易度3.5〜4 推奨度5)
ある程度英語の基礎のできている人向き参考書。偏差値60程度は必要か。
50の英文を読み込むのもいいだろう。
英文読解の透視図(難易度4.5〜5 推奨度5)
問題量は少ないが英文のレベルは高い。
難易度は高いが完成度も高い参考書。
じっくり取り組む必要性ありだ。
英文読解最短ROUTE
(難易度2.5〜3 推奨度5)
この本の特徴は分かりやすさ。
56のポイントにしぼって英文読解方法を解説。
初級者向きの英語参考書。
こういうレベルのものを、
確実に自分のものにするのが先決。
富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解基本ルール編(難易度2 推奨度4)
英語や文法が得意とはいえない人向きの入門書。
偏差値50程度でも十分ついていける英語参考書。
英文読解入門基本はここだ!
(難易度2 推奨度4)
読解のための英文法から丁寧に解説している。
英文読解の入門書としては出来はいい。
ただし、あくまでも初級者向き参考書である。
最初のステップにするべきものだ。
3 英語長文参考書
英語長文問題は基本的にハイレベルなものになる。
レベル別に順次難度の高いものに上げていくのがいい。
大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編(難易度1.5 推奨度2.5)
超基礎レベルの英語長文問題参考書。
中学レベルからやり直したい人向き英語参考書。
長文問題のスタート地点にあるもの。
ここからすべてが始まる。
大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編(難易度2.5 推奨度3.5)
長文問題が苦手とという人向きの参考書。
センター試験よりレベルは上。
これをこなせるようになれば、
長文での右往左往はなくなる。
大学入試英語長文ハイパートレーニング レベル3(難易度4 推奨度4)
レベル1レベル2とは難易度レベルが違う。
かなりのハイレベル参考書だ。
中堅私大以上のレベルでないと無理だろう。
この点をしっかり認識して始めよう。
英語長文レベル別問題集 6 難関編
(難易度5 推奨度5)
このシリーズの最高レベル。
このレベルまで持ってくれば、
受験英語を超えてトップレベルの英語力に近づく。
英文なら、どんなものでも恐いものなしレベルになる。
やっておきたい英語長文1000
(難易度4.5 推奨度4)
早慶(上位学部)東大レベルの参考書。
1000語超の長文問題集。
10題すべてに要約がついている。
これで無敵の長文をめざす。
かなりの実力者向きのもの。
英語長文問題精講(難易度4 推奨度5)
いい本だが、文法・構文の基礎知識なしでは難しい。
時間をかけるのを覚悟でやるべき参考書。
余談になりますが、
受験の時に使ったのが、
原仙作の「英文標準問題精講」という参考書でした。
現在のものの前身という感じのものでしたが、
「700選」程ではないけど、
それこそ何回もやった記憶があります。
あれは役に立ったね。
けっこう赤線がここかしこという感じでした。
真っ赤というレベルのページもありましたね。
それだけ何回もくり返し学習したということですが。
今のもかなりいいものなので、
何回かやることを薦めます。
英語長文読解問題の解き方
(難易度4 推奨度4.5)
多少時代を感じさせる部分もあるが、
いい参考書だ。
何回かくり返して味わうべき英文がここにある。
古いものでもいいものはいいというものの例。
富田の〈英語長文問題〉解法のルール144
(難易度4.5 推奨度4)
難易度は高いので選ぶ際は注意が必要な参考書。
完璧に理解、実践できれば、
難関大学も恐れる必要なし。
4 英文法参考書
英文法基礎10題ドリル
(難易度2 推奨度4)
英文法を基礎からという人におすすめの参考書。
中学レベル〜高校レベルまで対応している。
駿台シリーズのものとしては、取り組み易い。
基礎から始めるべしを実証するもの。
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】(難易度2 推奨度4)
こちらも超基礎からの文法参考書。
文字通り、文法のイロハからわかりやすく解説。
文法が、ちんぷんかんぷんという人向きの一冊。
これだけで万全というものではないが、
まさに、苦手意識の強い人が、
最初に手にするべき参考書といえる。
全解説頻出英文法・語法問題1000
(難易度3 推奨度5)
最近の入試英語では語法が重視されるが、語法を網羅した1冊。
完璧にこなせば
早慶レベルは楽に突破できる。
ただし、あくまでも完璧にできればの話だ。
どの参考書や問題集も、
完璧に仕上げている人は、
それほど多くはいない。
ここに、やった者勝ちの理由がある。
一冊で決める英文法語法!
全解説頻出英文法語法1000
全解説英文法・語法問題1000
(難易度2.5 推奨度5)
解説がきわめてわかりやすい参考書。
偏差値50前後でも推奨できる。
苦手な人は、これから始めよう。
とにかく無理は禁物。
新・英文法頻出問題演習
(難易度3 推奨度5)
かなり古いものだが、今でもよさは変わらない英文法勉強の古典的参考書。
内容も伊藤先生のものにしては平易。
くり返しやれば、
文法問題では苦労はしなくなるはず。
700選と同じで、
いまだに受験生に支持され続けているのは、
ただただ驚異でしかない。
伊藤長十、恐るべし!
参考書の神か。
英文法の大御所!
新・英文法頻出問題演習
世界一わかりやすい英文法の授業
(難易度1.5 推奨度3)
タイトル通りのわかりやすい英文法参考書。
上級者向けではないが、かたくるしい文法書がきらいな人向きの参考書。
とにかく文法をかじってみたいという人向きだ。
英文法解説(難易度5 推奨度3)
英語が好きでしょうがない人向きのハイレベル参考書。
2冊目の英文法参考書として持つものだろう。
5 英作文参考書
英作文基本300選(難易度3 推奨度4)
英作文の参考書というよりも、英文法や英語の文例集といえるもの。
基本英文700選が難しい人には、こちらがおすすめできる。
700選は、かなりの難物ですからね。
竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本
(難易度3 推奨度4)
解答例が多いので、余裕のない人は1つか2つにしぼって覚えていった方がいい。
最初から完璧にやろうとするとすぐに挫折する。
できる範囲でやるのが得策な場合もあります。
この参考書もそのいい例(case in point)。
大矢復 英作文講義の実況中継
(難易度3 推奨度4)
英作文の基礎を学ぶのにはすぐれた参考書である。
特に構文の間違いをしないように注意して学習すべきだ。英作ではこれが最重要です。
[必修編] 英作文のトレーニング
(難易度3.5 推奨度4)
文法の基礎知識が必要となる参考書だが、
誤答例を参考に、答案例を添削するという形式。
6 リスニング参考書
灘高キムタツの東大英語リスニング
(難易度4 推奨度5)
東大受験生には特にすすめる、
リスニング勉強の参考書。
500〜600ワードの英文を聴く練習にはもってこいのリスニング教材。
まったくの無対策での受験は、
無謀以外の何物でもない。
他の大学についてもいえることですが。
大学入試パーフェクトリスニング (Volume2)
(難易度4 推奨度4.5)
量も多くスピードも速めで、
早慶東大レベルのリスニング参考書。
リスニングは、
多めに聞いて英語耳を作ることが重要。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(難易度2 推奨度4)
中学レベルの英文でリスニングのトレーニング。
リスニング勉強初級レベル向き参考書。
英語耳 発音ができるとリスニングができる
(難易度3 推奨度4)
発音とリスニングを同時にきたえる参考書。
大学入試向きとは言い切れないが、
やや時間はかかるが、やってみる価値大。
以上、現時点で最良と思われる参考書、問題集を推奨しました。
最後にくり返しになりますが、
「高成績は継続の賜物」
です。
参考書に取り組む時には、
途中で中途半端で投げ出すようなことなく、
すべてを吸い尽くす覚悟で、
気合を入れてやりましょう。