中学社会は、
歴史・地理・公民の3分野で構成され、
中学社会勉強法としては、
覚えることが中心になる。
ただ、やみくもに、
教科書をはじめから暗記していくのは、
効率的な勉強法ではないし、
利口な中学社会勉強法でもない。
社会は、
英語・国語と並ぶ、
ヌルハチの得意科目であったので、
3つの項目別の、
中学社会勉強法を参考にして、
偏差値UPを目指そう。
◆中学社会勉強法
1 中学歴史勉強法
歴史の勉強は、
どのような勢力が、
実際に政治を動かしていたかという、
政治史が中心になりますが、
中学歴史勉強の場合は、
一部の難関校を除けば、
それほど深くほりさげた事柄が、
試験に出題されるわけではありません。
だから、まず初めに、
大きな政治の流れをつかみ、
そこに、必要に応じて、
こまかい事象を肉付けしていく。
この考え方で中学歴史勉強を進めるのがいい。
例えば、日本史勉強で言えば、
大化の改新―律令制度―貴族政治―摂関政治―院政の開始ー武士の勃興―保元の乱・平治の乱―
平氏政権(平清盛)―源平の争乱―鎌倉幕府(源頼朝)―執権政治(北条得宗体制)―
元寇(執権北条時宗)―正中の変・元弘の変―建武の新政(後醍醐天皇)―
両統迭立(北朝・南朝)―室町幕府(足利尊氏)― 応仁の乱―戦国時代・・・
このように、
日本史の大きな流れをつかんでしまえば、
後は、ここに出てくるような、
特定の事象にかかわる事柄に注意して、
勉強すれば、
中学レベルの歴史勉強は、
合格点以上のものになる。
世界史勉強についても、
同じような考え方でやればいいだけだ。
中学社会の歴史勉強に関しては、
注意しておくべきことがある。
日本史と世界史の同時代史的な事柄が、
よく出題されるので、
注意して勉強する必要がある。
歴史は日本だけのものではなく、
世界の他の国々でも同時進行している。
ある特定の時期に、
世界の国々で、
どのような事が同時に起こっていたかは、
中学歴史の問題でも、よく出題されるのです。
例えば11世紀の中頃だけをとっても、
1051〜1062年 前九年の役(源頼義、安倍氏を討つ)
1054年 東西教会分裂(シスマ)
1055年 セルジュク軍がバグダッドに入城しブワイ朝が滅亡
1066年 ノルマン・コンクエスト、ウィリアム1世即位
1069年 王安石の改革はじまる
後三条天皇、記録庄園券契所を置く
1077年 カノッサの屈辱(教皇の権威が世俗の権力を上まわる)
これだけのことが、
わずか二十数年の間に、
世界の国々で起こっている。
こういった歴史上の大きな出来事同士は、
中学社会の歴史の問題では、
頻出の事項に属するので、
一つを以って二も三も知るという、
勉強姿勢が必要になる。
高校になると、本格的に、
日本史・世界史を勉強することになるので、
言っておきますが、
一つの事象なり事件が出てきた際は、
それに
関連した事をついでに勉強してしまうのが、効率的な歴史勉強につながります。
前九年の役で、
源頼義が出てきたついでに、
清和源氏の系譜や勢力の伸張を調べてみたり、
東西教会の分裂に関しては、
ギリシャ正教やビザンチンの問題もでてくる。
後三条天皇が、
記録庄園券契所などの改革を実行できたのは、
天皇の母親が藤原氏出身ではなかったためであり、藤原摂関政治は、
後三条天皇以後失速することになったとか、
こういったことも勉強できるわけです。
歴史だけではありません、
こういう勉強法が有効なのは。
例えば、英語の単語とか熟語なんかは、
同じ意味を持つものを、
まとめて一緒に覚えてしまうとかですね。
勉強や勉強法も、工夫次第です。
使えるものはなんでも使う。
CDでもWalkmanでもパソコンでも、
役に立つものはどんどん使って、
効率的に勉強する。
これが偏差値UPの秘訣です。
他人と同じことをやってても、
偏差値は上がりません。
ヌルハチは
耳からの勉強法で世界史を得意科目にしましたが、
目でも耳でもどちらでもいいから、
CDでもパソコンでも役に立つものを使って、
徹底的に勉強することです。
本気で成績や偏差値を上げようとするなら、
このくらいのことをしないと無理です。
そこそこの偏差値までなら、
適当に勉強してても上がりますがね。
中学歴史参考書・問題集
中級レベル
わけがわかる中学社会
社会は暗記することが多いが、
暗記に苦手意識のある人向き。
112問をクイズ感覚で正答に導く。
高校入試 入試問題で覚える 一問一答 社会
一問一答形式の過去問中心。
セルシートが付いているので暗記しやすい。
中学社会用語集 三訂版
勉強に必携の社会用語集。
全編フルカラーで見やすく、写真やイラストも多い。
高校入試合格でる順 社会
入試に出題されやすい順に構成されている
公立向き
高校入試合格とれる!社会
ポイントを押さえたうえでの問題演習
公立向き
高校入試実力メキメキ合格ノート 中学歴史
解説編と書き込み編のダブル構成
書き込み編で知識の確認ができる
上級レベル
最高水準問題集 歴史
難関校を目指す人は中1からこのレベルのもので勉強だ
鉄は熱いうちから打つもの
校内試験は満点を目指す
難関突破精選問題集社会―国立・有名私立
難関私立向きで2ステップ構成になっている
高校入試問題集社会の完成
難関私立の問題で構成された問題集
文字通り難関私立向き
2 中学地理勉強法
中学地理の勉強は、
地図を使ってのひたすら暗記。
これのくり返ししかありません。
地図帳やパソコンを使って、
地名や山や川の名前を調べて覚えるのです。
単純にいうとこれだけのことですが、
中学地理の勉強は、
問題集やパソコンを使って実戦演習をくり返す。
これが、いちばん効率的です。
地図帳片手に、
問題演習もしくはパソコンで問題演習。
このどちらか、もしくは両方を、
実践するしかありません。
暗記の苦手な人には地獄の作業ですが、
合格点ぎりぎりレベルまでは上げるしかありません。
満点取る必要はないんですよ、苦手な人は。
ぎりぎりの点数で、いいのです。
あるいは、
歴史や公民の勉強の方に力点を置いて、
点を稼ぐかしかない。
ただ、
そこそこの点数は取れるようにしておいたほうが、
無難です。
中学社会科地図
中学社会地図に強くなる本白地図ワーク
日本編と世界編の2部構成
ノート書き込み形式
中学地理参考書・問題集
初級レベル
くもんの中学基礎がため100%中学社会 地理編
基礎力養成の書き込みドリル式
高校入試実力メキメキ合格ノート 中学地理
解説編と書き込み編からなる
反復学習が自然にできる
上級レベル
最高水準問題集 地理
難関校志望組は早い段階でこのレベルのものに慣れておこう
受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題社会
国公立の入試問題を掲載
間違いやすい問題を集めている
文字通り差がつく入試問題
ハイクラス徹底問題集:高校入試編 社会
国公立・難関私立の問題で構成された問題集
問題の分量も手ごろですべての問題に解説がついている
3 中学公民勉強法
中学公民は、
歴史や地理と比べると、
得点がしやすい科目です。
大きくわけると、
政治と経済の2つの分野になりますが、
出題される問題は常識的なものが多く、
しっかりと勉強しておけば、
楽に解答できるものがほとんどです。
たとえば、
政治的なものは、
日本国憲法を勉強しておけ、
対応できるものがほとんどですし、
経済に関するものも、
日々の暮らしに関連したものが大半です。
いいかえれば、
中学公民は、
日本人として当然理解していなければならない、
常識を勉強する科目であり、
常識を学ぶ科目だから、
常識的な勉強法で対応すればいい。
具体的には、
参考書や問題集を2冊も読めば、事足ります。
ノートなんか作ってる暇があるなら、
何回も読んで覚えたほうがいいです。
ノートは時間のむだになることも多い。
ノートを作るより、
頭の中にノートを作ったほうがいいと思います。
1回書くよりも、
3回速読したほうがはるかに記憶に定着する。
この勉強法は、記憶しておいた方がいいと思います。
ただし、
漢字の書き取りや英単語の綴りは、
別です。
これは何回か、実際に書いてみる必要があります。
中学公民参考書・問題集
中学公民 改訂版 (まんが攻略BON!7)
教科書に沿った内容で要点がつかめる
要点のまとめとチェック問題で知識を確認できる
解説編と書き込み編のダブル構成
くりかえし学習すれば中学公民で困ることはない