早稲田大学出身、海部俊樹総理大臣

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早稲田大学出身で、
第76代、第77代総理大臣となった海部俊樹さんの思い出です。

安倍総理と海部総理との関係とは、
どんなものだったのでしょうか。

海部俊樹(かいふ としき 1931年(昭和6年)1月2日 - )さんは、早稲田大学出身で総理大臣となった方ですが、最近YouTubeでお元気な姿を拝見しました。

ご高齢にもかかわらず、むかしながらの弁舌さわやかなところをまのあたりにし、海部俊樹健在を再確認した次第です。

海部さんは早稲田大学雄弁会出身であり、その雄弁さからよく自民党を代表してテレビなどに出演していました。
よくしゃべる人というのが、その当時の海部俊樹さんの印象でした。

海部さんことはウィキペディアなどでも調べることができますが、ここではあまり知られていない興味深いできごとについて書いておきます。

海部さんの政治家時代は、自民党も派閥の力がまだ強い頃で、弱小派閥の三木派に属していたこともあって、海部総理はだいぶ苦労したようです。

ある時に、現在の安倍総理のお父さんである安倍晋太郎氏がテレビに出演していたことがありました。生番組でした。

この安倍晋太郎という人は、口数の少ない人で、何を考えているのかよくわからない人という印象がありました。
ただ、この晋太郎さんも病気で亡くなる前あたりからかなり物をいうようになっていたという感じがありました。

このテレビ番組の最中に、三木武夫元総理の奥さんが電話出演されたわけですが、その際の三木元総理の奥さんの言ったことがきわめて印象深いものでした。

三木元総理の奥さん(電話で)
(安倍晋太郎氏に向かって)
「海部さんをあまりいじめないでくださいね」

安倍晋太郎氏
(むっとした表情で)
「いじめてなんかいませんよ」





海部俊樹さんが総理大臣をした頃は、
自民党内の派閥力学が健在であり、
大臣の選出ばかりでなく、総理大臣の任命にまで派閥の力が大きく作用した。

今でもそうらしいが、各派閥は大臣に任命して欲しい人のリストを官邸に提出していたそうです。

海部総理は三木派出身で、支持基盤がきわめて弱く、言葉は悪いが、他の有力派閥に担がれてみこしに乗ったような面もありました。

そのために自分の思い通りに政策を実現できないという弱みがありました。

このことが端的に表れたのが、あの「海部おろし」と呼ばれた出来事です。

このことにもいろいろと裏があるということも言われていますが、間違いのないことは、海部総理に見切りをつけた自民党の大派閥によって、海部総理は衆議院を解散することもできずに内閣総辞職に追い込まれてしまったという事実です。

支持率が急落したわけでもなく、これといった失政があったわけでもないのに、海部俊樹さんの内閣は不本意な幕引きの憂き目をみることになりました。

海部さんのことで思い出すのは、なんといってもあの自民党の顔としてテレビに出まくっていたこと、美人の奥さんがいて、歴代総理大臣夫人のなかでもかなり目立っていたこと、また、森山真弓という非常に優秀な人物を初の女性官房長官として登用したことなどが思い起こされます。

見果てぬ夢という言葉がありますが、
海部総理大臣の場合は、まさにこの言葉がぴったりの政治家人生だったような気がします。


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