夏目漱石で知った資生堂の真実

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現代文の読解力養成にも役立つ夏目漱石。
その夏目漱石の小説を読んで、
驚きの真実を知ることとなりました。
漱石を読んで知った資生堂の真実!

まず初めに、夏目漱石や森鴎外は日本人の教養のひとつとして、当然代表的な作品は読んでおくことをすすめます。

多少使われている言葉が古くてかたぐるしいところはありますが、漱石や鴎外くらいは読みこなせないと、のちのちの人生で支障が出ることがあるかもしれません。
教養の一つですね、日本人としての。

漱石もだいぶ読みましたが、その最中に、ちょっとした発見をしたことがありました。
タイトルでは、さも重大なことのように感じたかもしれませんが、文字にすると大したことではないことかもしれません。

漱石とか鴎外は日本文学史のなかでも重要な位置を占めています。
彼らの重要作品の名称とか内容などは、大学入試の現代文でも取り上げられることがありますので、簡単に学習しておくのがいいでしょう。





夏目漱石の作品に「それから」「門」というのがありますが、その作品のなかで資生堂の名前が出てきます。

資生堂の名前が出てきたことだけでも、読んだ当時はかなりの驚きでした。

「え、漱石に資生堂がでてくるの」
これが正直な感想でした。
当時持っていた資生堂のイメージが、
どうしても夏目漱石とはあわなかったのです。時代的なものも含めてです。

資生堂というと、現代的な女性のものという感じですが、かたや漱石といえば、明治・大正の古いイメージしかわいてこなかったのです。

現代的なものとやや古いもの。
この対比が、漱石と資生堂の組み合わせをやや異質なものと感じさせた要因なんですが、実は時代的なものも含めで、こちらの認識には誤りがあったようです。

自分と同時代のものとして考えていた資生堂なんですが、実際は古い歴史を持っていました。





創業が明治5年(1872年)、
東京銀座に資生堂薬局として誕生したのです。
資生堂がもとは薬局だったというのも驚きです。

「資生堂へ寄って、三つ入りの石鹸と歯磨を買うのにさえ」

「門」のなかに出てくるこのような描写は、
資生堂が薬局として始まったこと、および日本で初めてねり歯磨きをつくった会社であるということを考えると、少しも驚くようなことではなかったのです。

また1902年(明治35年)には、のちの資生堂パーラーとなる資生堂ソーダファウンテンを銀座の資生堂薬局内で始め、日本で初めてソーダ水とアイスクリームの製造販売を行ったそうです。

人間、無知は恐ろしいものです。
資生堂のこうした歴史を知らないまま夏目漱石を読み、語られている内容に違和感を持ったとは、まさに恥ずかしいの限りです。

記憶に間違いがなければ。
谷崎潤一郎の小説にも「資生堂パーラー」なるものが登場していた気がしますが、
別の小説家の作品かもしれません。


それから・門 (文春文庫)  漱石全集〈第6巻〉それから 門





 


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