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ホーム >日本史 >日本史に残り続ける竹崎季長の偉業 「蒙古襲来絵詞」は日本でもっとも有名な絵巻物の一つであるが、 この絵巻物一つで日本史に名を残すことになった鎌倉武士がいる。 その名は竹崎季長。 「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」は教科書にもよく出てくるので、たいていの日本人なら知っていると思う。 そして、この絵巻物の主人公の名前が日本の歴史に残ることになったのも、ひとえにこの絵巻物が存在したからである。 その主人公の名前とは竹崎季長(たけざきすえなが)。 この絵巻物の主人公であり、かつまたこの絵巻物を作成させた張本人である。 竹崎季長は鎌倉中期の武士であり鎌倉幕府の御家人であった。 所領も持たなかったといわれるこの名もない肥後国の住人を日本史の英雄のひとりに祭り上げたのが、他ならぬこの「蒙古襲来絵詞」であった。 自分で作成させた絵巻物によって日本史に不朽の名を残す。 これは誰にでもできるというものではないので、まさに竹崎季長ならではの"偉業"なのです。 人間は自分の名前以外は歴史に何も残すことはできないですからね。 竹崎季長が出てきたついでに、 この頃の日本史のお勉強を少し。 竹崎季長は文永の役(1274年)と弘安の役(1281年)の二度の戦いに参戦しています。 文永の役では負傷したのみで戦功はありませんでしたが、先駆(さきがけ)を認められたようです。 そして、この時の先駆の功を認めて欲しいと幕府に直訴して地頭職を得ました。 弘安の役では元兵の首をとるなど多大の戦功をあげ、莫大な恩賞を与えられたようです。 鎌倉幕府と御家人の、御恩と奉公の関係はここでも生きていたわけです。 この時の季長自身の活躍や鎌倉直訴の様子を描かせたのが他ならぬ「蒙古襲来絵詞」でありますが、 この絵巻の存在によって当時の鎌倉武士の戦いの様子や、地上戦では世界最強を誇っていたモンゴルの戦いぶりなどが、後世に残る結果となりました。 竹崎季長がこの絵巻物を作成させたのは、自己宣伝のためとも、戦で死んだ者たちの鎮魂のためともいわれています。 しかし、理由はどうあれ、この絵巻物を残したことによって、元寇といえば「蒙古襲来絵詞」。 「蒙古襲来絵詞」といえば竹崎季長の名前が出てくるようになったことは、武士冥利に尽きるとしか言いようがありません。 モンゴルの侵攻から日本を守った英雄として、執権北条時宗とともに、竹崎季長の名前はながく日本史のなかで生き続けていくことでしょう。 |
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