中学数学の基礎がないと,
高校数学は無意味になる。
結果も何も存在しない。
無の連続である。
0の連続といってもいい。
0はいくつ連続しても、0のままである。
これはきわめて恐ろしいことだ。
存在しないということだから。
完全なる無ということだから。
こんなことが現実に起こりうる。
中学数学を無視した場合には。
中学数学は簡単です。
単純だから、すぐにできるようになる。
ヌルハチは、中学入学当初は、
数学はいつも0点を取っていた。
なぜいつも0点だったかというと、
小学校の5,6年のほとんど全部を、
休んでしまったため、
分数ができないために、数学が0だったのだ。
分数の通分とか、
加減乗除ができないために、
数学が全くできなかった。
分数の計算は、
数学の中でも最も基本になるものの一つだが、これができないために、
数学ができなくなっていたのだ。
すぐにできるようになったよ数学も、
分数の通分ができるようになったら。
たったそれだけのことで、
0点だった数学が、できるようになったんだよ。
中学レベルの数学なんて、
しょせんその程度のレベルのものです。
数学不得手の分際でと、
いわれるかも知れないが、いくら何でも、
中学の数学くらいはなんとかなります。
ヌルハチの数学不得意というのは、
東大レベルの数学の成績ではなかった、
という意味であって、
本当に全くできなかったわけではありません。
東大受験生の中では、
どうしようもないレベルの、
数学成績だったということです。
中学レベルの数学は、
きわめて単純化した勉強方法で対応できます。
これには3つの段階があるので、
3段階勉強法といいます。
中学数学3段階勉強法
1 数と式の計算が完璧にできるようにする
2 公式を覚える
3 解答のパターンを丸暗記する
中学レベルの数学は、
この3つの過程をふむことで、解答できます。
そして1の数と式の計算が最も重要で、
これができないと、次の段階には移れません。
1 数と式の計算
数学の基礎になるのが、
この数と式の計算で、
これができないと、
中学数学のみならず、高等数学も無理になる。
これは徹底的に練習する必要があり、
最初のうちは、
実際に紙の上で計算してみる必要がある。
数と式の計算の意味、わかりますね。
分数の足し算・掛け算とか、
多項式の展開とか、
そういった類のものです。
たとえば、
3A−A=2A
(−5)X(−1)=5
(−5)X 1=−5
3/4X3/2=3X3/4X2=9/8
(A+B)(C+D)=AC+AD+BC+BD
A・B=B・A
(A,B,C,Dは、便宜上整数もしくは文字を含んだ整数とする)
こういったものの計算や、
なぜそうなるのかが分からないと、
公式を覚えても、
かんじんな計算ができないために、
そこで止まってしまう。
これでは、どうしようもありません。
ヌルハチも、高1の頃は、
徹底的にくり返したね、これは。
なぜかというと、
この計算が速く正確にできるかどうかで、
解答のスピードが全然違ってくる。
試験は、
できるだけ速く解答したほうが有利になるので、この計算能力は、きわめて重要になります。
また、こういった基本計算ができないと、
理科の問題も解けないし、
高校の物理や化学の計算も、
できないことになってしまいます。
数と式の計算は、
速く正確にできるようにする。
これができていることが、
すべての前提になります。
2 公式を覚える
数学の公式は苦手という人も、
いると思いますが、
英単語を覚えるよりは楽だと思います。
中学数学に出てくる公式は、
数が知れています。
点数がころがっていると思えば、
覚えることなんて、なんでもないでしょう。
また1点ひろった、また1点得したってね。
数学の公式を覚えるときは、
例題を解く実戦形式で覚える。
このほうが3の訓練にもなり、一石二鳥となる。
公式はできるだけ多く覚えているほうが、
他人より優位に立て、偏差値も高くなる。
また、忘れてしまった時のために、
公式の証明ができるようにしておくことが、
望まれます。
3 解答のパターンを丸暗記する
中学レベルの数学は、
200程度の解答パターンを理解すれば、
ほぼ解決します。
一つに付き、3つの例題、
合計約600程度の問題の解答をながめれば、
中学数学のほぼすべてをカバーできる。
もちろん、
200程度の解答例でもいいのですが、
同じ種類の問題を3つ程度やれば、
解答パターンがのみこめるだろうという意味で、3倍の600と言ったわけです。
ここで解答のパターンと言ったのは、
実際に試験問題を解く時には、
問題の数値が変わってくるので、
そこに数値を当てはめると言う意味で、
言ったのです。
要するに、
中学数学では、
解答のパターンを覚えてしまったほうが、
数学ができるようになるということです。
この3つのステップを踏めば、
中学数学は攻略できますが、
具体的な勉強方法としては、
@ 自分のレベルに合った問題集をくり返し学習する
A より高レベルの問題集に取り組む
この二つのことを繰り返すことによって、
最高レベルの学力まで持っていけます。
ただし、
@の問題集のレベルはきわめて重要で、
選定を誤ると、内容についていけず、
徒労に終わるので注意が必要です。
中学数学参考書・問題集
初級レベル(易しい)
中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる
なぜ、どうして。数学の歴史にまで言及している非常に優れた入門書。
この本があったら不得意を脱出できたかもしれません。
語りかける中学数学
分厚い参考書だが、文字通り語りかけながら丁寧に説明してくれる。
分かりやすく中学3年分の数学をこれ1冊で勉強できる。
数学に苦手意識のある人には最適。
やさしい中学数学
受験向きではないが、基礎から学べる入門書。
中級レベル(普通)
高校受験入試によくでる数学 標準編
公立高校向きでトップ高も狙える。
201の例題の解法を覚えるだけでもかなりの実力がつく。
高校入試 合格BON! 数学
こちらも公立・中級者向き。
公立高入試問題中心に構成。
高校入試中学1・2年の総復習数学
中1中2の数学を基礎から学べる。
公立高校レベル。
上級レベル(難しい)
高校入試 最高水準問題集 数学
問題はすべて難関高校で出題されたもの。
このレベルの受験生はなるべく多くの参考書や問題集に目を通しておいたほうがいい。
最高水準問題集 数学
こちらは学年別。
難関校志望の中1中2向き。
難関高校合格とれる!数学
難関私立向き。
問題量のバランスもいい。
最上級レベル(とても難しい)
高校への数学―新作問題ベスト演習
最難関私立向き。
数学で差をつけようとする人はこのレベルのものが必要。
高校への数学増刊 日日のハイレベル演習
早慶レベル私立向き。
手に入りにくいかもしれない。
数学問題精講―高校入試
早慶附属以上のレベルの人向き。
問題集としての難易度は最高レベル。
本当に数学が得意な人のみ手にするべきもの。