「英検」は正式名称を「実用英語技能検定」と言い、年間約240万人が受験している英語検定試験である。
「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの技能を、筆記 リスニング スピーキングのテストで測定し、合否を判定する。
試験は年3回実施され、5級から4級、3級、準2級、2級、準1級、1級まで7つの級に分かれている。
試験終了後には成績表が送られてくるので、自分の得意、不得意分野がわかり、以後の学習に役立てることができる。
ここでは準2級、2級、準1級、1級の英検対策と勉強法を解説するので、
5級・4級・3級を受ける人は、将来のために参考にしてください。
英検対策として、やるべきことは基本的には同じです。
試験のパターンに慣れておくことが、将来の英検試験を受けるときに有利に働きます。
以下でレベル別に英検対策と勉強法を解説しています。
英検対策準2級
レベルは高校2年程度ということだが、中学生でも合格者がいるように、
特別に英検対策が必要という程のものではない。
英語が得意という高校生なら、筆記試験で困るということはない。
問題は、リスニングと面接だ。
リスニングは、究極リスニングのページを参照。
面接は6分間、試験官と1対1で行なわれる。
ここでは英語そのものを話す能力も大事だが、試験官は、
英語を話そうという姿勢(attitude)
も重く見るので、しっかりと相手の目を見て、大きな声で受け応えをしなければいけない。もちろん、日本語を使ってはだめである。
準2級は、3つのPromiseを実践している人にとっては特に問題になることはないだろう。
特別な英検対策の必要もないということになる。
英検対策2級
英検2級のレベルは高校卒業程度だが、
かなり英語が得意な生徒でないと、
ボキャブラリーなどの点で戸惑うことになる。
これについては、英語の語彙力増強のページを見て欲しいが、要は、
英検対策用の英単熟語集などで覚えるしかない。
その際は例文とともに覚える。これを徹底する。
リスニングは、究極リスニングのページを参照。
英検2級の場合も問題になるのは面接試験。
これにはある程度の英検対策が必要となる。
面接は7分間で、基本的には準2級の延長上にあるが、より高度な
会話力が要求される。
したがって、それに応じた対策が必要となります。
60語ほどの英文が書かれたカードを渡されて音読をさせられるので、
文の区切りやイントネーションに注意してはっきりとした発音
で、読んでください。
その後に、試験官から5つの質問がされますが、
ここでもはっきりとした英語で答えてください。
多少言い間違えたり、言いよどんでも、それだけで落とされると言うことはありませんので、試験官の言うことがよく聞き取れなかった場合には、
I beg your pardon. などと言って、相手の言っていることを真剣に聞こうとしている姿勢(attitude)を見せることが大事です。
このことも点数の中に入っています。
試験官の言っていることが分かるだけでも、合格にぐっと近づきますので、
日ごろからリスニングを含めた英検対策に取り組んでください。
英検対策準1級
英検準1級のレベルは大学中級ということになっているが、
いわゆる普通の大学生が何の英検対策もとらないで受験したとしても、
合格は難しいだろう。
英語の得意な大学生が語彙力UPなど、英検準1級向けの対策を講じた上で受けてはじめて合格が期待できるというのが、
この英検準1級の真の難易度だ。
本当の意味で「英検対策」が必要になるのはこの準1級からで、以下で簡単に英検対策準1級と勉強法について述べる。
英検準1級の合格ラインは、大体70点前後が合格点となっていることが多いようだ。
準1級の1次試験は満点が99点なので、およそ7割程度は取れないと合格はできないということになる。
設問は5問であり、
1の短文空所補充問題(語彙)は、英会話語彙力増強
2の長文空所補充問題(読解・語彙)は、英会話基本表現
3の長文読解は、英会話マスター
を参考にして対策を立て、勉強すればいいだろう。
ただ英会話マスターの後半には、英検1級レベルの英語が含まれているので、分からないものがあっても気にしないように。
問題は4の英作文と、5のリスニング。
英作文は時間をかけて勉強しても、労多くして益少なしというのが、ヌルハチ個人の意見だね。英文和訳とか英作文は、採点の時まず減点されるね。つまり、満点取るのはむずかしということ。
こんな不確実なものに時間を費やすくらいなら、1 2 3の問題で確実に点を取りにいくね。
英検準1級の試験で、英作文以上にポイントになるのが、5のリスニングだ。
リスニングは、配点が34点と高く全体の3分の1以上を占める。リスニングの出来如何によって、合否が決まるということもできる。
リスニング対策については、究極リスニングをを参照してもらえばいいが、大事なのは
何を言っているのか理解しながら聴いている
のでなければ、リスニングの練習にはならないということだ。
話されている英語そのものを、日本語に直すというプロセスを経ずに、頭の中に取り込む。
これが出来てはじめて英語が聴き取れたということが出来る。
この事を肝に銘じてリスニング対策に取り組んでください。
英検準1級の面接試験は、受験者の約7割が合格するので、1次試験を突破した人はそれほど心配するほどのものではない。
受験する際の注意は、英検2級の場合と基本的には同じなので、
英検対策2級面接の箇所を見てください。
⇒英検対策教材
英検対策1級
英検1級のレベルは大学卒業程度とされているが、試験問題そのもののレベルはかなり高く、特別に英検対策を立てて真剣に取り組まないかぎり、
合格はまず不可能。
英語の実力そのものが試されることはもちろんだが、日本人として当然知っていなければならない幅広い常識の有無も問われるのが、この英検1級の特徴だ。
英語そのものの力はかなりあると思われる帰国子女の中で、英検1級の試験に落ちてしまう人が多いのは、このためである。
英検1級を受ける際の英検対策と勉強法については、
もう当然相当勉強されているはずですから、
ここでくどくどと申し上げることはしませんが、
筆記試験対策について一言だけ言わせてもらえば、
語彙力の増強に努めなさい
ということだ。
英検1級、TOEIC900を達成するためには、
10000〜15000程度の英単語を習得している必要がある
と言われているが、ヌルハチ自身の経験からもそれぐらいの数は必要だろうとは思うね。
ヌルハチの英語は、その大半が英文学から来たものなので、英検1級を受けるときも、よもや一次試験で落ちるとは思わなかったが、一応問題集などを買い込んで英検対策はしたね。
学生時代に、Newsweekなんかを定期購読していたこともあったし、何しろ文学作品とはいえ、あれだけの量の英文を読んでいて1次でこけました、では様にならないからね。
読むだけなら、それこそイングリッシュシャワーなんて問題にならない量の英語だったね。
ヌルハチの場合は、その英語履歴がちょっと特殊なので、自分のやったことを奨めようともとも思わないし、英検1級1次対策としては全くの畑違いなことなので、これから述べることに注意して勉強してください。
英単語や英熟語を覚えるときは、
例文付で丸ごとおぼえてください。
これは、英検1級対策用の英単語や英熟語を買い求めれば、あとは自分の努力しだいでできます。
この英語の語彙力の問題は英検1級対策では非常に大事で、この対策ができていなければ、はじめからもう圏外ですよ。
実際の試験に出る英語のレベルは、英会話マスターの後半に出てくるものが大体それに近いものになっています。参考にしてください。
英検対策やTOEIC対策の役にも立つと思って、結構時間をかけて選んだ英文なので大いに利用してください。
時事英語には特に力を入れて対策するようにしてください。
最後に英検1級2次試験のスピーチ対策について。
英検1級の場合は、
何といっても2次のスピーチ対策だね。
これで合否が決まってしまうわけだからね。
しっかりと対策をしておかなければならない。
ヌルハチの場合、英語の履歴が履歴だけに、英語を話すということに関してはあまり大きなことは言えないのだが、スピーチの試験のときはとにかく落ち着いて話すことだ。
何番目に話すことになるかは分からないが、まえに話したうまい人に圧倒されることなく、自分の選んだトピックについて自分の話せる範囲でスピーチをし、その後の質疑応答に備えればいい。
試験官は、スピーチにおける英語の流暢さも評価の対象にしますが、
それ以上に質疑応答の際の英語でのやりとりを重視します。
つまり、実際に英語で話してみれば、この人は本当に英語が出来るんだなとか、スピーチはうまかったのに実際の会話になったらいまひとつだなとか分かるわけで、試験官、特にnativeの試験官はこちらを重視します。
こういう理由で、スピーチがあまりうまく出来なかったとしても、気を落とす必要はなく、その後の質疑応答で自分の英語の能力をみてもらえばいいのです。
英検対策用教材として最低限必要なもののみを掲げたが、
英検1級はかなりレベルが高く、これをやれば必ず合格するというものではなく、日々英語力の向上に努力しなければならない。
あとは、いい試験官に当たることだね。ヌルハチが合格したのも、いいイギリス人(だったと思う)の試験官だったことにもよると今になってもおもうね。
本当にこころのやさしい人に見えたね、あのひとは。
In any way, I wish you luck !
⇒英検対策教材