かなり英語のできる人でも、
そこは日本人であるノンネイティブの悲しさ。
教養あるネイティブでなければ知りえない英語術というものがあります。
英検 1級受験時の会話練習をしていた時に、あやうく大恥をかいていたかもしれないできごとがありました。
ハワイ大学の言語学教授の人と話している最中に、intimateという単語を口にすることがありました。
正直言って、この英単語については、
発音に注意という認識はありましたが、
この単語の持つ意味については、辞書に出てくる「親密な、懇意な」くらいのものしか頭にありませんでした。
ところがその教授いわく、
「おたくね、intimateという言葉は、男女間の関係で使うものだからね」。
この言葉で教授の言わんとすることがすぐにわかったわけですが、
この言葉の持つ本当の意味を理解することなく、正式の場でこの言葉を使っていたらと考えると、それこそ穴に入っても足りないほどの恥をかいていただろうと思います。
辞書を調べてもらえばわかりますが、
このintimateという単語は、
「(男女が)肉体関係にある」という意味で使うことが多いそうです。
ですから、ごく普通の英米人は、この単語を耳にした場合は、当然のこととしてそういった関係を連想するようです。
こういったことがあるために、
普通はcloseとかgoodといった単語を使うそうです。
このintimateという単語は自分が実際に経験したことですが、英語や英語表現には、ネイティブではない日本人ではなかなかわからない微妙なニュアンスの違いや、文法的には間違ってはいないが、常識のある英米人なら言わない英語や表現が数多く存在します。
こういったことは教養のあるネイティブに教えてもらうしか方法はありません。
この「日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術 エール大学厳選30講」という英語術啓もう書とでもいうべき本は、
かなりの上級者を念頭において書かれたものと思われます。
普通一般の参考書や英会話本では触れられていないことがらに光をあてています。
たとえば感謝を表す英語はThank you.ばかりではありません。
I appreciate〜とか、I am grateful for〜のような表現も使えなければならないのです。
とくにこのappreciateという単語はよく英米人が使う単語であると記憶しています。
この本は200ページほどで薄いものですが、
とくにビジネス関係でワンランク上へ脱皮をはかりたい人には、一読をおすすめします。